小山学園OB 全国大会で4名が入賞

 後援会企業より、「第一回 全国トヨタ販売店サービス技術コンクール」に出場したとの話を伺い、副会長である横山が取材してまいりましたので報告させて頂きます。

 この大会は、昨年度よりオールトヨタ販売チャネル(トヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店)が同車種を扱う様になってからの初めての大会で、全国のオールトヨタ販売会社259社から選別された社員が、各地区予選大会に出場し選抜され上位59チームが、2021年4月に「トヨタ自動車株式会社・多治見サービスセンター」に集結し技術を競い合う大会です。昨年度は、コロナ禍の影響を受け、地区大会は実施されたが全国大会は中止となり、本年4月に第一回大会が開催されました。以前はチャネル毎に日本一を決定されており、今回の様に全チャンネルによる全国大会に出場した事自体が大変な快挙・名誉となっています。当校OBが、会社は異なるものの4名もの出場者を出したことは、称賛に値する事と思います。

 参加したOBは、トヨタモビリティ東京㈱上馬店勤務 担当係長 渡辺健二君(品川校 整備科 平成18年3月卒)、横浜トヨペット㈱大船店勤務 エンジニア主任 山本龍一君(品川校 整備科 平成20年3月卒)、同じく池辺店勤務 エンジニア 大竹貴史君(中野校 1級整備科 平成21年3月卒)、埼玉トヨペット㈱ 本社技術課主任 新井誘太君(中野校 1級整備科 平成23年3月卒)の四名です。

 大会は、社内での成績や学科・実技試験により選別され、地区大会に参加、地区大会では学科問題・実技問題を行い、上位チームが全国大会へと進む。全国大会は実技のみの競技となり、全国大会出場までの準備期間は、約一年と長期に及びました。二人一組のチームとしての参加であり、もちろん声を掛け合いながらの競技ですが、相方がいる場所で何を行っているのか気配でわかるまでになっていました。それは長い準備期間では意見が合わず口論となったこともありますが、それは大人ですから・・・(笑)

 出題項目は、12か月点検を中心として、顧客対応の問診や故障探求、引き渡し項目となっています。競技時間は約70分で、すべてを終了するのには足らない項目となっています。入賞者には、賞状・トロフィー及びネブロス製の金メッキ工具であり、まだ手元に届いていないとの事。今までは海外のディーラー研修名目の、旅行の副賞もあったが、今回はコロナ禍で中止となってしまった。残念。

 当日の大会は、コロナ禍の影響で所属会社の関係者2名だけの応援で、ユーチューブでのライブ配信もあったが、今までにない静かな大会となっており、逆に緊張感が増したと参加者は延べていました。また、今まで行っていた大会前の懇親会もなく、全国大会出場者の連帯感が芽生えなかったのが残念とも話していました。

 参加したOBに聞くと、同じトヨタのメカニックに対しては、日々自動車は難しくなってきており、自分で調べ考えてから相談し、コンクール出場者を見習い、レベルアップして頂きたいとの事。

 在校生や内定者に対しては、仕事が出来るかどうか不安だと思うが、今出来る事をしっかり行って頂き、入社後はどうしたら良いとしっかりした目標を持ってもらいたい。今の勉強は30%で卒業後入社してからが70%となる。我々の様に、全国大会出場を目標にしてもらえれば幸いとの事。

 在学時代の思い出は、セミナーでの授業やチューニングで失敗してしまった時など数多くあり、また、オープンキャンパスにおいて学生スタッフとして入学予定者に触れあったことが、大変勉強になり今でも役に立っています。

 今後の目標は、トヨタのトップクルーとなり後輩に丁寧に教えられるメカニックになりたいと思っていると、同じ回答が返ってきました。

 また、直属の上長に聞くと、明るく真面目で仕事を任せられ、後輩に対しても親切丁寧に教え、顧客に対しても配慮を忘れず対応できる、営業所きってのエースであるとの評価も受けています。

 尚、渡辺君が優秀賞、他の三名が敢闘賞を受賞いたしました。

 皆さん、卒業後10年を超えていますが、大変にたくましくりりしい顔つきで、取材を受けて頂きました。先輩として頼もしい限りです。